軽減税率の話よりも前に知ってほしい、消費税の基本のしくみ

さて、最近は何かと消費税の「軽減税率」の話題が出てきますよね。
事務的な負担が増えるとか、生活者に配慮するとか。

 

でも、それ以前の問題として、消費税の基本的な仕組みが世の中にあまり
知られていないような気がします。

 

話を分かりやすくするために、細かい部分は省略して説明しましょう。

 

消費者から売上代金をもらう側である、個人事業主や法人の側ではこんな理屈で、
納めるべき消費税を自分で計算して、決算の際に納税しているのです。

 

↓  ↓  ↓

 

・基本その1; 値段が1,000円+税80円でも、店が国に払う消費税は80円ではない。

 

・基本その2; 二年前の売上高が1,000万円以下なら、消費税を納めなくていい。

 

・基本その3; 消費税分を客からもらってないという事情は、国は認めてくれない。

 

この辺の基本が分かっていないと、なんで軽減税率で事務負担が増えるの?
中小企業には何がツラいの? ということがしっくりと来ないはずです。

 

一番大事なのが、「基本その1」 ですよね。

 

会社側は、お客様から商品やサービスの代金と一緒に消費税分を預かります。
本体価格が1,000円なら、今だと8%なので消費税は80円です。

 

でも、会社は、自分達自身も ” 消費者 ” と同じ立場で会社で使う備品代を
払ったり、商品を仕入れたりして、その時に相手先に消費税を払っていますよね。

 

なので仮に、商品の仕入れ値が本体価格で600円、オフィス備品代が200円とすると、
払ったものに対する消費税は全部で64円です。

よって、預かった消費税80円から、自分でもよそに払った消費税64円を差し引くと
国に納めるべき消費税は、16円ですよ、ということになります。

 

今はラクなんです。どのモノもサービスも、消費税のかかる売上は一律8%だから。

 

これが、食料&飲料は8%、化粧品は10%ってことになったら?
そして、それが1つのレシートに混ざっていたら?

 

… いやいや、自分自身が売り上げたものをより分けるだけならまだしも、
会社側は、自分達がオフィスで使うお茶や文房具の分も「払った消費税」として
より分けないといけないんですよ。だって、こういう理屈ですから。

 

 

売上で預かった消費税 - 経費で払った消費税 = 国に納める消費税

 

 

小さなお店でモノを買って、レシートに 「部門1」 としか書いてなかったら、
後になって一体何を買ったのか、分からなくなりませんか?

 

 

だから大変なんですよ。軽減税率という制度。

 

気が付けば、話長くなってましたね。すみません。<(_ _)>
上記の、「基本その2」 以降の話は、また今度。

 

 

 

 

 

 


2015年10月19日 11:43 AM | カテゴリー: 消費税, 確定申告