実は100%有効活用されないかもしれない控除証明ハガキ

皆さんこんにちは。
色づいた木々の葉を散らす風が心地よい季節ですね。
(^^)

 

さて、LINEアットでのニュース配信でも触れましたが、
この時期は年末調整や確定申告で使う生命保険料、地震保険料、
国民年金や国民健康保険の証明書が自宅に届きますよね。

 

保険会社・保険のタイプによってはまだ届いていないものも
あるかもしれませんが…。

 

で、それらの証明ハガキ・証明書。
皆さんの税金にどんな役割を果たすか分かりますか?

 

「もちろん、税金が安くなるんでしょう?」

 

はい、その通りなのですが、人によっては
それらの証明書が全く役に立たないか、役に立ったとしても
一部の金額だけということもあり得るんです!

 

 

例えばこんな人。
(分かりやすくするために数字を単純化しています。)
↓  ↓  ↓

 

~*~*~*~*~*~*~*~*

 

その年の所得  2,000,000円

 

払った年金の額 △150,000円
払った健康保険の額 △200,000円
生命保険料の控除額 △120,000円
扶養家族2人なので △760,000円
自分の基礎控除   △380,000円

 

差し引きした結果 390,000円

 

~*~*~*~*~*~*~*~*

 

この「差し引きした結果」が390,000円なので、
所得税率の税率表ランクに従って

 

390,000円 × 5% = 19,500円

 

これでこの人の所得税が19,500円となりました。

 

 

でも一方で、こんな人はどうなるのでしょう?
↓  ↓  ↓

 

~*~*~*~*~*~*~*~*

 

その年の所得  2,000,000円

 

払った年金の額 △300,000円
払った健康保険の額 △200,000円
生命保険料の控除額 △120,000円
扶養家族3人なので △1,140,000円
自分の基礎控除   △380,000円

 

差し引きした結果 △140,000円

 

~*~*~*~*~*~*~*~*

 

 

この差し引きした結果がマイナスになる時は、
マイナスはゼロとみなす、と決まっています。
なので、税金は0円です。

 

ただ、上記の人は「払った年金の額」が300,000円でも
200,000円でも、結果として税金が発生しないことに変わりは
なかったということになります。

 

あるいは「生命保険料の控除額」に注目してみても、
この控除額があってもなくても、結果としての税金は
ゼロになることに変わりはありません。

 

なぜこんなことが起こるのかと言いますと。

 

 

年金や保険などを払うと、その分税金が安くなるのではなく、
税金を計算するもとになる「所得」が安くなるからなのです。

 

そして、所得がマイナスになったとしても、
今の日本の税金の仕組みでは、そのマイナス分は何のトクにも
ならないからです。

 

 

ここで私から1つ提案です。

 

 

例えば、国民年金をまとめて払った(払うつもり)という人へ。
手元にこんなタイプの証明書が届きます。
↓  ↓  ↓

 

つまり、自分の所得や扶養家族の人数などをよく見て
今年は「払った分全部」を所得計算に織り込んだ方がトクなのか、
それとも「3年に分けて」所得計算に織り込んだ方がトクなのか、
自分で決められるということです。

 

どっちがトクなのか分からない?

 

そんな時こそ、顧問税理士にお尋ねください。
(^^)/

 

長くなってすみません。ではでは…。


2018年11月10日 9:58 AM | カテゴリー: 確定申告, 給料と税金

年末調整のお知らせ封筒、実は同じ書類がネットで取得できる

皆さんこんにちは。税理士の永岡玲子です。

 

本格的に寒くなってきました。年末が近いと思ったら
やはり届きましたね。この封筒。

 

これは「給与支払事務所の開設届」という届出書を
税務署に出している事業主さん・会社には必ず届きます。
たいていは開業した時に出していることが多いです。
(こんな書類です。)

 

年末調整については、過去に何度もブログで書いていますので
ここでは過去記事のURL載せとくだけに留めておきますね。

↓  ↓  ↓

年末調整、事業主が行うこと

年末調整の書類がたくさん詰まった封筒、その中身を画像で解説

 

 

で、今日は何が言いたいかと申しますと。

 

そもそも、お手元に届いている分厚い「年末調整のお知らせ」という
封筒に入っている書類は、たいていのものはネットでダウンロードする
ことができますよ、ということです。
(^^)/

 

例えばこの国税庁のページ。

 

一括ダウンロードというところをクリックすると・・・

 

同じものが出てきました。

 

開業されたばかりの方は特に実感していることかと思いますが、
とにかくお役所から届く書類の多いこと多いこと…。
((+_+))

 

少しでも手元をすっきりさせるためにも、ネットでいつでも
取得できるものはダウンロードで済ませることをお勧めします!

 

そして、分からなくなったら顧問税理士に聞くことにして、
ご自分の本業に邁進しましょう!

 

 

では、今日はこの辺で。。。

<(_ _)>

 


2018年11月1日 9:14 PM | カテゴリー: 給料と税金, 開業支援

住民税(市民税、県民税)が払えそうにない時

皆さんこんにちは。税理士の永岡です。
いよいよ本格的な夏到来といった感じですね。
暑い、です。。。(-_-;)

 

さて、多くの自治体で2018年7月2日は個人の方の
「住民税(市県民税、市府民税)」
の支払い締め切り日のようです。

 

※通常は6月末ですが、今年は6月末が土日になるので
期限が延びて平日である7月2日になっています。

 

 

会社勤めで、その会社が給料から住民税も差し引いて
代わりに支払ってくれているという方のところには、
上記のような書類は届きません。

 

そうではない方、自営業の方、フリーランス(外注扱いの方)
などで、2017年は一定以上の所得があったという人には
上記のような書類が届いているはずです。

 

口座振替で払うということにしていない人、
忘れずに金融機関または市役所まで払いに行きましょう!

 

ただ、この住民税(市県民税)、市町村によって若干、
対応の差はあるようですが

 

減免制度

 

というものがあるようです。

 

 

例えばこの前、大阪で大きな地震がありましたよね。

 

家財に大きな損害を受けて、この住民税をたとえ分割でも
納付できないほど手元資金が少なくなってしまった…
などという人は必見です。

 

具体的には、市役所から手元に届いた「住民税のお知らせ書類」
の中に書いてあることが多いのでチェックしてみましょう。
(※下記は兵庫県西宮市の場合です。)

↓  ↓  ↓

 

 

で、よく見てみてください。

 

「必ず納期限までにご相談下さい」

 

と書いています。

 

 

つまり、支払ができそうにないなら、その締め切り前に
相談しないとダメということです!

 

 

何事も早めが肝心ということですね。(^_-)-☆
ではでは…。

 


2018年6月30日 10:15 AM | カテゴリー: 確定申告, 給料と税金

ネットバンキングで源泉所得税を払う方法

皆さんこんにちは。雨の日が多くなりましたね。

 

以前も実はブログで紹介しているのですが、お給料から差し引いている
源泉所得税のお話をしましょう。

 

従業員数(会社の場合は社長も含めて)が、常時10人未満の会社や個人事業主さんは
給料から差し引いた所得税(源泉所得税と呼びます)を半年に1度、払えば良いことに
なっています。

( “ 半年に1度 ” にするには、税務署へ一定の届出書類を出すことが必要です。)

 

半年に1度、その払うタイミングは7月10日と、1月20日です。

払いかたとしては、次の2つの方法があります。

↓  ↓  ↓

方法その1;納付書という支払用紙を作成して(作成してもらって)金融機関窓口で払う。

方法その2;ネットバンキングで払う

 

ネットバンキングで払うのは、皆さんが思っておられるほど難しくありませんので
どうかご安心下さい。(#^^#)

 

下記に、当事務所がお客様向けに作ったマニュアルをアップしておきます。
お役に立てれば幸いです。。。

↓  ↓  ↓

源泉所得税をネットバンキングで払う方法(2018)

 


2018年6月7日 11:23 AM | カテゴリー: 給料と税金, 開業支援

年末調整、事業主が行うこと

皆さんこんにちは。税理士の永岡です。
今の時期、お手元にこんな分厚い封筒が届いていませんか?

(※ちょっと見本画像が古いですが、毎年だいたい同じです。)

↓  ↓  ↓

 

 

 

社長1人だけっていう会社でも、給料と名の付くものを払っていれば
処理が必要です。外注さんだけですっていう事業主さんでも必要な場合が多々あります。

 

要するに事業主としては何をすればいいのか、ざっくりとですが紹介しますね。
なぜ、まだ年末でもないのにこんな封筒が届くのかといいますと。
事業主側としては、こういうことをしないといけないからです。

 

※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~

 

 

(処理その1)1月~11月頃までの間に途中で退職した従業員に源泉徴収票を発行してあげる。

…これは、退職した人に雇い主側が直接送ってあげるものです。

 

 

(処理その2)12月。事業主は次の書類を従業員からもらう。

* 扶養控除申告書、個人番号(マイナンバー)

* 生保、地震保険、国民年金などの控除証明ハガキ

* 前職分の源泉徴収票(途中入社の場合のみ)

* その他(住宅ローン関係の書類など)

 

(処理その3)12月~翌年1月。年末調整の計算をする。給料が少ない人でも集計作業は行う。

これは、給料が多い人も少ない人も。
誰かの扶養に入っている人もいない人も。
「給料」の発生がある以上、すべての従業員の分について

市町村へ報告することになります

 

すべての従業員について、その人の1月~12月の給与の額を集計して
市町村へ報告するので、 雇い主側としては結局、年末調整計算のために行う
集計作業と同じ作業をしていることになります。

 

よって、「この従業員は年末調整をしないから、何も処理せずにおく」ということにはなりません。
市町村への報告のために、必ず年間の給料の額と、そこから差し引いた税金等の額は集計しなければなりません。

 

 

 

(処理その4)1月末までに書類を発送する。

図でいうとこんな感じです。

 

※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~

 

 

ものすごく駆け足で説明してしまいましたが。

(*_*;

 

詳しく知りたい方はこちらも参考にして下さい。
税務署が配る手引きよりもずっと簡単な言葉で説明しています。
(全部で10ページだけです。)

↓  ↓  ↓

年末調整のしくみ

 

なお、当事務所「顧問先 様専用ページ」には年末調整特集として、
このような各種資料・ツールをアップしていますので、
いつでもダウンロードしてお使い下さい。

↓  ↓  ↓

 

宜しくお願いします。

<(_ _)>

 

 

 


 

 


2017年11月6日 12:06 PM | カテゴリー: 給料と税金

アンケートに答える感じで完成する扶養控除申告書

皆さんこんにちは。すっかり暑くなりましたね…。
($・・)/~~~

 

こないだからお送りしている 「業績アップのコツ」 シリーズの続きは
また改めて、業種別にしっかりご紹介していきます!

今日は別の話題。扶養控除申告書についてお話します。

 

この書類、従業員の年末調整計算にとても大事な書類であるにもかかわらず、
とりあえず書いてと従業員に渡されているかわいそうな書類であります…。
(*_*;

 

だって、この書類って扶養控除申告書っていうタイトルだけど、
その性質としては 「税金計算のための個人情報確認書」 ですよ?
税理士としては、1人1人にちゃんと書いてほしいものです。

 

でも、書かれている言葉が難しくて取っつきにくいですよね…。

 

そのため、当事務所では、簡単記入できるクリアファイルや
Webでダウンロードできる分かりやすい書き方説明などを

顧問先専用ページで紹介しているのですが、今日は思い切って
そうしたツールの一部である 「アンケート方式扶養控除申告書」をご紹介します。

↓  ↓
アンケート方式扶養控除申告書(H29)(←クリックすると開きます)

 

ただのExcelファイルです。気軽に使えます!
デスクトップに保存してから使ってくださいね。

開くとこんなシートが出てきます。


ここは従業員さんに書いてもらうというより、
会社の方で入力しておいても良いかもしれませんね。

 

一番従業員さんに書いてもらいたい(答えてもらいたい)のはこっち。

 


 

分かりやすい普通の言葉で質問しているので、安心して下さい!
これなら従業員の情報を正確に書類に落とし込めて、正しく税金計算できます。
(^^♪

 

 

そうそう、子供や親を扶養している人や、シングルマザー、
シングルファーザーなどは このシートも必須です。


 

入力が完了した後に 「扶養控除申告書」という最後のシートを開けば
こんな感じになっています。

 

これをその場で印刷するも良し、このExcelファイルごと
メール添付か何かで従業員さんに渡しておいてメールで回収するも良し…。

 

Excelマクロとかは入っていないので、抵抗なく入力できるはずです。

ただ、スマホでこのExcelファイルをダウンロードした人の場合、
最後のこの扶養控除申告書シートにうまく入力結果が反映されないことが
あるようですが、その場合は入力したExcelファイルそのものを勤務先に
メール等で送れば良いかと存じます。<(_ _)>

 

あと、昨今増えつつある、外国人従業員の方々の為にも
英語版を作成しています。(少々ぎこちない英語ですがご容赦を。)

全ての質問項目が英語になっていますが、印字されるのは
日本語の扶養控除申告書そのものです。

 

以下、そのファイルと説明書きです。お役に立てれば嬉しいです。(^^)/

 

********************

 

Dear everyone,
I’m Reiko Nagaoka, Japanese tax accountant.

 

Have you seen this document?
If you’re a resident in Japan, maybe you have received it.

This is very important document that company will hand to you.
( Because the company need it to culculate your income tax.)

 

 

But …  I guess it’s difficult for you.
So, I made it.
↓  ↓  ↓
Declaration form about dependent (2017ver.)  (←Click here )

 

First, you need to save this file on your PC.

 

When you open this file, you’ll see this sheet first.

 

Next, please open the sheet of “question2”.
This is the most important one.

 


 

If you have family to support, you’re supposed to check next sheet.

 

When you finish checking all questions, please open this sheet.
You’ll see the document is completed.

 

Please print this sheet and submit to your employer.

(Notice)
If you got this Excel by your mobile phone, sometimes you couldn’t open
the sheet of Declaration form.
But, you’ll be able to send this Excel to your employer by e-mail.

 

I hope this helps you.
🙂

 


2017年7月22日 7:33 PM | カテゴリー: English, 給料と税金

ネット販売で収入がある人の確定申告

皆さんこんにちは。(^^♪

すっかり秋 … かと思いきや、いつまでも蒸し暑いし台風は来るし、

何だか落ち着かない感じですね。( って、私だけ??)

 

さて、最近増えつつありますね。Amazonや楽天などのサイトや、

BASEなどでネットショップ開設して色々な物を販売する方々。。。

 

確定申告しなきゃいけないけど、どうしたらいいのか分からないっ!!

 

そんな質問が増えておりますし、現にウチの事務所のお客様でも、ネット販売事業を

法人化して本格的にされている方、個人事業としてされている方、副業としてされている方、

色々とおられますので、この際、めっちゃ基本のき、だけでも書いておこうかと思います。

 

【【 基本その1 】】 入金額から “差し引かれた” ものの存在を忘れずに。

 

通帳に振り込まれている金額が1,000円だとしましょう。

それをみて、「私の売上高は1,000円だ!」 と思っていませんか??

 

正確には、入金される前に色々と差し引かれているはず。300円としましょう。

サイト利用料とか、販売手数料とか。個人の場合、「源泉所得税」とか。

 

あなたの売上は、それらを差し引く前の、総額での売上(1,300円)ですよ。

なので、確定申告書には売上(収入)は1,300円、経費が300円、という風に書きましょうね。

 

これ、下記の「基本その2」につながる大事なことです。(._.)

 

 

【【 基本その2 】】 総額での売上が1,000万円を超える?

 

2年前の売上(※法人なら2期前)が、1,000万円を超えていますか?

(これを「基準期間」といいます。詳しい説明は省略。。。)

 

それなら、今年(今期)は、消費税の申告もしないといけませんよ~。

 

2年前、売上が1,500万円で、経費が900万円だった場合。

もうけとしては600万円しかないけれど、消費税を申告する人になるかどうかは

「総額としての売上」に注目して決めます。

 

なので、そういう人は今年、消費税を払いましょう。

今年の売上が1,200万円で、経費が720万円だとしたら、その

「今年の売上で預かった消費税から、今年の経費で払った消費税を引いた額」

を払います。

 

※ 2年前の売上と経費は使いませんよ…。

  2年前の売上というのは、あくまで消費税を申告する人になるかどうかの

  目安に使われただけです。

 

今年の売上が1,200万円、その売上代金から預かった消費税が約80万円。

 

今年の経費が720万円。そのうち、お手伝いしてもらった人へのバイト代が20万円あるなら

「消費税をのっけて払っている経費」は700万円だから、払った消費税は約50万円。

 

それなら、80万円―50万円=30万円。この30万円を税務署に払います。

 

それは、今年という年度が終わって集計して、確定申告する時に一緒に

「消費税の申告書」も作って税務署に出すときに、自分で税金の支払用紙を手に入れて

「30万」って書きこんで払うんですよ。

(※電子納税、口座から引き落とされる振替納税など他に色々方法はありますが。)

 

 

【【 基本その3 】】 副業でやっている人の場合

 

ネット販売しつつ、普通のサラリーマンやっていますという人。

勤め先にバレたくないからって、確定申告しないのは良くありませんよ。

所得は正しく申告して、さわやかな毎日を過ごしましょう。(#^.^#)

 

 

バレたくないなら、確定申告書のこの欄に○印つけて、会社に「副業でもうけた分」の

情報がいかないようにすることも出来ます。

↓  ↓  ↓

dainihyou

あ、でもね。

ネット販売の副業収入を、お友達のネット販売手伝ったということで

「給料」としてもらっている場合は、こんなことしても無駄です。

 

だって、「給料以外の所得」にかかる住民税の分だけ、会社ではなく自分宛てに

請求書類送って下さいっていうことなので。副業が「給料」だったらアウトでしょう。

 

あと…これはネット販売の場合、たぶんないとは思うんですが、

「ハンパない赤字で、給料収入と赤字、合体させたら住民税限りなくゼロ!」

という人も、勤務先の担当者は分かるんじゃないでしょうか??

 

だって、その人が稼いでる給料、それなりにあるのに、市役所から勤務先に回ってきた

「その人の住民税の額」という書類みたら、

 

住民税、たったこんだけ?? 何があったんだ??

 

となりませんか? … 即、副業だと思われないかもしれませんが、その担当者に

「そうだ、税理士さんに聞いてみよう。」と思われるかもしれませんよ。

 

 

…以上、まだまだ言い足りないことはあるんですが、

あまり難しいこと書いて、読んでもらえないのも悲しいので、

今日はこの辺で…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2016年10月4日 4:14 PM | カテゴリー: 消費税, 確定申告, 給料と税金

年末調整の書類がたくさん詰まった封筒、その中身を画像で解説

皆さんこんにちは。税理士の永岡玲子です。

11月ともなると、あっという間に年末くるぞっ! て感じですね。

 

ところで会社経営者の皆さん、経理担当の皆さん、そして税理士事務所の皆さん!

こんな封筒、受け取りませんでしたか??

↓  ↓  ↓

nenntyou1

 

これは簡単に言えば、「年末調整セット」です。

顧問税理士がいて、年末調整の計算は全部やってくれるという事業主さんは、とりあえず

この封筒丸ごと税理士さんに送ってOK。

 

税理士が、貴方に必要なもの、不必要なものはちゃんとより分けてくれるはず。

 

そーじゃなくて、年末調整の計算は自分で(自社で)やりますっていう場合。

とりあえず、封筒の中身を確認しましょう。

nenntyou2

 

盛りだくさん。((+_+))

でも、書類の意味が分かれば、実はそんなに大したことじゃないんですよ。

今から一緒に見ていきましょう!

 

 

まず、これらの書類のうち「お役所に提出するもの」や、「税金の支払用紙(納付書)」

より分けましょう。それが、これ。

↓  ↓  ↓

nenntyou3

 

この中で、一番なじみのあるのはこの「給与支払報告書」という書類でしょうか…。

nenntyou4

 

4枚複写になってます。年末調整の計算が終わった後に作る書類です。

 

従業員1人1人の年間給料と税金の額を書き、上の2枚は会社側から市役所へ提出します。

3枚目は、年間で払った給料がある程度以上の金額の人だけ。これは税務署へ提出。

4枚目、これがいわゆる「源泉徴収票」です。従業員1人1人に渡してあげましょう。

 

さて、次はこれ。

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従業員1人1人の給料の額から天引きした所得税。まとめて集計して、この用紙に書きましょう。

 

年末調整の結果、従業員に返金することになった所得税や、逆に追加で徴収することになった

所得税の額も、この用紙に書き込みましょうね。

 

そうそう、「給料」っていう扱いじゃなくて、個人の外注さん(請負い扱いの人)に対しては

さっき説明した「源泉徴収票」じゃなくって、この用紙を渡すことになっています。

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この赤枠で囲った部分。「報酬」っていう文言がありますよね。この用紙のことを

「支払調書」といいます。個人のフリーランスさんに、この1年間払った報酬の額と、その

報酬から差し引いた所得税の金額を書き込みましょう。そして本人に渡してあげましょう。

 

これは、市役所へは出しません。(→だってフリーランスさんは自分で確定申告しますから。)

でも、会社は税務署へ「情報提供」する義務がありますので、これは年間で払った報酬の額が

一定の金額以上の人の分は、本人に渡した内容と同じものを会社から税務署へ提出します。

 

 

さて、次はこれ。このA4サイズの紙は通称、「法定調書合計表」又は単に「合計表」といいます。

要はこれ、税務署への報告書です。

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この雇い主は、何人の従業員に年間いくらの給料を払ったのか、

その従業員は年間いくらの所得税を払ったのか、

そして専門家やフリーランスには年間いくら払ったのか…

ということをまとめて書いた、ダイジェスト版です。

 

さて、「お役所に提出するもの」や、「税金の支払用紙(納付書)」は大事により分けましたね。

次はこれ。実際に年末調整の計算をするのに欠かせない書類を見てみましょう。

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扶養控除申告書という用紙が封筒の中にあるからといって、そっちを「平成27年度」の年末調整で使ってはいけませんよ。

税務署が送ってくれているのは、平成28年度分、つまり来年1月から使う用紙です!

平成27年分の扶養控除申告書は、自分で去年もらった分を引っ張り出すか、

WEBからダウンロードするかして入手しましょう。

 

 

平成28年分の扶養控除申告書は、マイナンバー(個人番号)を記載する欄があります!

書いてもらった後は、取扱いに十分注意しましょう!

nenntyou13

 

あとは、手引き類。この3つは年末調整シーズンだけに活躍するものです。

nenntyou10

 

あと、こんなものも入っていますよね。これ、お給料計算をする時に

「この従業員の給料からはいくらの所得税を天引きするのか」という

一覧表が載ってますので、1年を通じて大事に手元にとっておきましょう。

nenntyou11

 

あと、この書類。これはお給料から住民税を天引きしている社員が、

引っ越しや退職などをした場合に使うものです。

 

住民税って、後払いでしかも年12回に分けて給料から天引きするじゃないですか。

年12回… と思いきや、

5回天引き済ませたところでその社員さんが退職することになったら

「残りの7回分」をどうするかという話になりますよね。

そういう時に、この書類を市役所に出して「残りの7回はこうやって払います」ということを言っておくんです。

nenntyou12

 

あとはこのへん。ご案内関係。読んでおきましょう。(ただそれだけ)

nenntyou14

 

以上、めっちゃ駆け足ですが「税務署から届いた年末調整関係の分厚い書類」の解説をしてみました。(#^^#)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2015年11月4日 11:53 AM | カテゴリー: 給料と税金, 開業支援

フリーランス必見!請け負い・外注扱いの人の確定申告

給料っていう扱いじゃなくて、請負扱いだから。
給料っていう扱いじゃなくて、外注さん扱いだから。

こういうフレーズ、聞いたことありますか?? で、どういう意味なのか、分かりますか?

 

『それって、自分で確定申告しなさいってことですよね!』

 

はい、その通りです。(‘◇’)ゞ

でも、その『確定申告』が。  よくわかんないから、面倒だから、大した儲けもないから

…などと言って避けて通ってませんか? (・_・;)

 

… 避けないでぇぇ。

 

人にもよるけど、一年間振り返ってみて100万円以上もらっているなら確定申告しましょうよ。
事業やってますっていう規模や実態でもない、いわゆる
『 外注さん 』、『 請負扱いさん 』 ならではの、申告の仕方がありますから。

 

さっそく、たっぷりの画像と一緒に見ていきましょう!
(※ 分かりやすさを優先していますので、若干、説明不足の点があります。ご承知おき下さい。)

 

☆☆****~☆☆****~☆☆****~☆☆****~☆☆****~

 

まずは、これ。

雑所得01

 

国税庁のホームページから、簡単にゲットできますよ。めんどくさい人は、
「確定申告書 用紙 B」とでもググってみて。… で、二枚目の用紙のここに注目。

雑所得02

 

 

まずは、この欄から仕上げていけばOK。
国税庁HPへ直接入力してもいいけれど、あえて今回は手書き解説!

雑所得03

 

所得の種類。そこはこう書きましょう。(雑所得、という区分です)

雑所得04

 

そして「種目・所得の生ずる場所」っていう欄はこんな感じで。

雑所得05

 

そして、収入金額。
ここには1月~12月の間にもらった、1年間トータルの金額を書き込みましょう。

雑所得06

 

そうそう、手元にこんな書類があるなら、是非とも引っ張り出しましょう!
「支払調書」っていう書類です。

これ、1枚はアナタの手もとに。もう1枚は税務署に(※) 送られています。
(※) 一定の金額以上の場合に限ります。

雑所得07

 

こんな風に、1枚だけでなく複数の企業から報酬受け取っている人もいますよね。
そういう場合はこんな風にまとめて書きます。

雑所得08

 

そして、ここが肝心。
その「支払調書」には書いてないけど、アナタはサラリーマンではなく、
独立した「請負い扱い」の「外注さん」です。

 

その収入をゲットするために自分で使った経費がありますよね。
交通費や事務用品費、パソコン代、ネットのプロバイダー料金など色んな経費があるはず。
ここに書きましょう。

雑所得09

 

そして、仕上げ。

雑所得10

 

他に色々と書くことがあるかもしれないけれど、今回の記事では、
この報酬に関する部分(雑所得に関する部分)を中心に解説しているので、とりあえず次へ。

 

最初にプリントアウトしておいた、もう1枚の確定申告用紙を出しましょう。

雑所得11

 

そして、さっき書いた部分の「収入金額」は、ここに書きうつします。

雑所得12

 

次に、「差引金額」のところに書いた金額。これはこんな感じで。
※余談ですが、これがいわゆる ”所得” です。
この金額がいくらなのかで、次の年に払う国民健康保険料の金額が決まります。

雑所得13

 

自分の所得金額の合計額が書けましたか?
… では、次に「所得から差し引くことのできる」要素を書き込んでいきましょう。

 

そうそう、たとえ10代のアルバイト・フリーターでも、ダンナの扶養に入っている主婦でも、
この「基礎控除」は絶対に書きましょうね。

雑所得14

 

※2018年追記※
この基礎控除、扶養控除といった額は年によって変化します。
必ず最新情報を確認しましょうね。

 

そして、合計。

雑所得15

 

次は、用紙の右半分に注目。
「所得」から、「所得から差し引くことのできる額」を引き算して、ここに書きます。

雑所得16

 

そして、税額。これは自分で計算して書きましょう。
税額表という一覧表持っている人は、それを見たら分かります。

 

税額表持っていない人は、ここ。
(https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm)

 

「所得税」「税率」などのキーワードで検索してもOK。

雑所得17

 

住宅ローン控除や、寄付金などの特別なものがなければ、こんな風に書き下ろしてきます。

雑所得18

 

そして、忘れないように「復興特別所得税」の金額も書きましょう。
東日本大震災の復興のために、H25年から25年間、
国民が払い続けることになっている税金です。

雑所得19

 

書けたら、所得税の金額と復興特別所得税の金額を足した金額を書きましょう。

雑所得20

 

そうか…。こんだけ所得税払うのか…。 と思ったアナタは早とちり!
手元に「支払調書」があるなら、必ず確認してみて下さい。

 

そこには「源泉徴収税額」という欄があって、その欄にはいくらか金額が書かれていませんか?
それって、報酬から天引きされる形でアナタが
゛既に国に払っていることになっている所得税゛ですよ!

 

ここに書きましょう!

雑所得ふたたび

 

すると、こんな結果に。
つまりこの例でいうと本来は11,179円しか払わなくっていい税金、
107,205円も報酬から差し引かれて(天引きされて)いたんですよ。

 

… 返してもらいましょう。( `ー´)ノ

雑所得22

 

最後まできっちり書くと、こんな感じ。

雑所得23

 

これで、国から返してもらえる金額が分かりました。
どうやって返してもらうかっていうと、こういう風に、
確定申告書の一番右下に銀行口座を書き込むんです。

 

※ 必ず、確定申告する本人の名義の口座を書きましょうね!

雑所得24

 

☆☆****~☆☆****~☆☆****~☆☆****~☆☆****~

 

お疲れ様でした!

 

そうそう、分かっていると思いますが、今回ご説明したのは「雑所得」といって、
自分で個人事業として開業しているほどでもないんだけど、
かといって給料という扱いもされていない個人を前提にしています。

 

税務署に開業届出して、青色申告した方がおトクだし、そういう規模なんですっていう人へ。
そういう場合は「雑所得」なんかじゃなくて、「事業所得」という区分で申告しましょうね。
(※ この用紙の中にありますよね。そう、「事業」の「営業等」という区分からスタートです。)

雑所得番外編1

 

そうなると、あなたは「個人事業主」です!
こんな2枚の書類だけでは、確定申告したことになりませんよ。

 

日々の取引をきちんと記帳して(会計ソフトに入力すれば、かなりラク!)、決算書を作りましょう。
雑所得番外編2

 

こうなると、自己流ではちょっと厳しいのではないでしょうか?
適切な申告をするためにも、ぜひとも税理士にご相談下さい。(#^^#)

 

だって、例えば2年前に売上高が1,000万円超えているなら、
所得税のほかに、消費税の申告もしないといけないわけですから。

消費税の申告書

 

今後はマイナンバーというものもスタートすることですし、
きちんと申告してスッキリと「本業」に専念しましょう!

 

税理士事務所への相談って、皆さんが思っているほど難しいものではないですよ。

 

 

今日はいつになく、長くなりましたね。
ではでは。($・・)/~~~

 

※2018年追記※
確定申告書の用紙、この記事を書いた当時とは多少、フォームが違いますが
基本的な構造は同じなのでご安心下さい。

 

この記事を書いている私(税理士の永岡玲子)ですが、
地元の商店会の方に撮っていただいた10分弱のインタビュー動画が
あります。ご興味ある方はぜひ、ご覧になって下さい。

 

(当事務所の特徴を全て、話しきっています!)

↓  ↓  ↓

 


2015年4月21日 11:06 AM | カテゴリー: 確定申告, 給料と税金, 開業支援

年末調整なのに、お金を取られるってどういうこと?

 

皆さんこんにちは。暑かったり妙に涼しかったり、調子狂いますよね 。。(^-^;

 

さて、前回に引き続き、「 給料と税金 」 にかかわるお話をしましょう。
今度
は、年末調整の話。

 

年末調整というコトバだから、皆さん分かりにくい印象を持たれるんですよね。

 (税 金 用 語) 年末調整

 (普通の言葉) 前払いしていた税金の精算

 

これだと、大丈夫でしょうか?(*^-^)

 

いや、それでね。
何でまた、こんな季節外れの時期に、“年末”調整のことなんか書くかというと。

 

年末は、めちゃ忙しいから!!今のうちに必要な情報発信はしておこうかなって。
 ( それだけかい! …って、それだけです。すみません。。。)

 

前置きはこれぐらいにして、本題。

 

「 年末調整してもらって、お金を追加で取られるなんて、どうして? 」

 

 

 そうですよね。会社に年末調整してもらうと、お金が返ってきた! という人が大半。

周りがそうなのに、自分だけ、年末調整してもらった結果、お金が返ってくるどころか、
逆に 「 不足分があったので 」 と、お金を取られてしまっている!!

 

 

…あの、別にそれはおかしくないんです。
年末調整 = お金が返ってくる ではないんですよ。

 

そもそも、年末調整なんて、いつも給料から天引きしてもらっている税金が
年間トータルで正しいのかどうか、精算するだけの手続きですから。

 

…と、言われてもイマイチ納得できない人の為に。 具体例を1つ、ご紹介しましょう。

 

   「 こんな人は、年末調整で “不足額を払う” 結果になりやすい。」 という例を。

 

 

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こんな人を例にしましょう。

  ↓  ↓  ↓

Photo_5

 

要は、月給10万で扶養家族もなくて、雇用保険だけは会社で入っている。
そういう人を想定しました。

 

この人の場合、毎月のお給料から差し引かれる税金はこんな感じで一定です。

Photo_6

 

これだけなら、おそらく年末調整してもらうと、お金が返ってくるという結果に
なるでしょう。

 

しかし、たまにはこういうこともありますよね。

Photo_7

いいですね…。こんな時、そのボーナスからも税金は差し引かれます。

Photo_8

 

そして迎えた年末調整。ここで、こんな事態になります。

 

Photo_9

 

なぜこうなるかというと、この人は、年収に占める、ボーナス(賞与)の割合が
比較的大きかったからだと言えます。

 

毎月の給料から差し引かれる税金って、そもそもボーナス(賞与)のことは
考えられていません。

 

一応、ボーナス(賞与)からも所得税は差し引かれますが、その差し引く額は
“ 先月の給料の額 ” がいくらだったのか、ということを基準に決めます。

Photo_10

 

 

なので、ボーナス(賞与)が加わると、その人の年収が “想定外に” 多くなる
ということも起こり得るわけなんです。

 

毎月のお給料計算って、「 このランクの月給だと、税金はこの金額のはず!」 という
前提で計算していますから、そりゃぁ、年末に改めて精算すれば
過不足が出ますよ。

 

oO0**。oO0**。oO0**。oO0**。oO0**。oO0**。oO0**。oO0**

 

いかがでしたか? 少しはモヤモヤが晴れましたでしょうか。

 

他にも、いろんな細かい要因で、年末調整の結果、お金を取られるという事になる
場合もありますが、この話はあくまで、よくある大きな原因の1つと
して捉えておいて
下さいね。

ではでは…。(/ ^^)/

 

 


2014年6月11日 2:21 PM | カテゴリー: 給料と税金