ビットコインなどの仮想通貨で得た利益の確定申告

皆さんこんにちは。年末近くになると段々と税理士は忙しくなってきます。
さて、今日は仮想通貨の話をしましょう。

 

この仮想通貨によって得た利益の取り扱いと確定申告の方法って、
もう11月になるにもかかわらず、具体的な指針・取り扱いが
明示されていない部分が多くて正直、憂鬱そのものです…。
(;_:)

 

ただ、どうやって確定申告したら良いのかという質問は今後
増えてくることが予想されますので、今のうちに答えられることだけでも
ご紹介しておこうかと思います。

 

※ 本記事は、2017年11月初め時点での情報等に基づく記事です。
その後の法改正などは必ずご自身で調べるか、ご自分の顧問税理士に相談されるかして
対処して下さい。

 

 

さて、本題。

 

数千円入金したあと、ほぼ何もしていないに等しい私の画面を例にとるので、
あまり参考にならないかもしれませんが、ご覧下さい。

 

この「総資産」というところなのですが、これって、
今日の取引相場でいうと、あなたの資産は日本円で××円ですよ、ということを
表しているに過ぎません。

 

株式の申告の場合もそうなのですが、実際に「取引として成立」して得た利益や損失
基準になるので、このウォレット画面で出ている総資産の額が当初の投資額より
高くなっているか、低くなっているかということは税金計算には直結しません。


 

じゃあ、どうやって仮想通貨取引で得た利益を計算すればよいのでしょうか。

 

どの取引所でもそうですが、取引履歴をCSVデータやテキストデータで
エクスポート(出力)できるはずです。

 

例えばコインチェックの場合はここ。
「設定」という箇所をクリックしてみて下さい。

 

 

するとこんな画面になります。ここで「取引履歴」をクリック。

 

そして「作成する」というところをクリックして、パソコンにダウンロードします。

 

そうやって出力されたファイルを開くと、こんな感じになっています。

 

何だ、こんなにバッチリ出ているなら計算できるじゃないか…と思いきや、
これが結構大変ですよ!

 

税金の計算の基本は、売った時の値段から、買った時の値段を差し引いて、
利益が出ていればそこに課税するということです。

 

上記の例は、ただ単に私が税理士としてお客様の申告もするから、
数百円、数千円ちょこっと動かしてみて、どんな取引log が出るのか見てみようかと
いうだけのものなので、たったこれだけの行数で済んでいます。

 

人によっては、あり得ない数の行数です。(;_:)

 

なので、例えば今日、BTC(ビットコイン)を1単位売ったとしても、
そのBTCはいつ、いくらで買ったものなのか、どうやって辿っていけばよいと
いうのでしょう…。
(;_:)(;_:)

 

 

おまけに、異なる仮想通貨同士の取引で得た利益も、今の状況では
課税されそうな感じですので、そうなると例えば下記のような場合。

 

(1)今日、8万円でBTCを0.1単位買った。

 

(2)10日後、そのBTCが9万円に値上がりしていたので
ETH(イーサリアム)に換えた

 

 

このとき、(2)の段階で日本円にして1万円の得をしていますよね、と
いうことで課税されるようなのです。

 

でも大抵の人は、その(2)の後で、ETHをまたBTCに換えたりしていますよね。
その時、ETHの値段が日本円にして8万5千円に下がっていたとしたら?

 

BTCの売買 = 1万円の得
ETHの売買 = 5千円の損

 

なので、この人はトータルで5千円の得…でいいのかな??
こうやっていちいち、日本円に換算できるのならまだ分かりやすいのですが。

 

 

取引量が莫大な人は、月初の通貨投入量と、月末の通貨残高などを見て
レートも思い切って月間平均レートでということになるのでしょうか…。

 

そうなると、取引履歴をソートして、Excel算式組むかマクロ組むかするしか
ないので大変ですよ、これ。
(*_*;

 

… さっきから愚痴ばかりですみません。
個人の方の場合、仮想通貨によって得た利益の確定申告は「雑所得」という区分で
申告しましょう。 (用紙は国税庁HPからダウンロードできます。)

 

集計には苦労しますが、雑所得という箇所の書き方はとってもシンプルです。
(ざっくり図解してみました。)

 

で、この雑所得の注意点を1つ。

 

マイナス分は認識しませんので、仮装通貨取引がマイナスになったからと言って
申告書にマイナスの金額で書かないで下さいね。
その場合は所得金額のところに「0円」って書いて下さい。

 

 

以上、100%の自信がないながらも、できる範囲で書いてみました。

 

 

<お願い>

現在、仮想通貨で得た利益の申告に関するメールや電話でのご質問には
責任を持った対応が出来ませんので、個別の相談を希望の方は事前にご予約の上、
有料での来所相談という形でのみ、対応させて頂いております。

 

その場合においても、確定申告シーズンになると、当事務所の場合は
一定以上のお問い合わせ・依頼は事務所の処理能力をオーバーしてしまうので
申し訳ありませんが、お断りする場合もあるということをご承知おき下さい。

 

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、宜しくお願いします。

 

 

 

 

 


2017年11月8日 11:14 AM | カテゴリー: 確定申告


年末調整、事業主が行うこと

皆さんこんにちは。税理士の永岡です。
今の時期、お手元にこんな分厚い封筒が届いていませんか?

(※ちょっと見本画像が古いですが、毎年だいたい同じです。)

↓  ↓  ↓

 

 

 

社長1人だけっていう会社でも、給料と名の付くものを払っていれば
処理が必要です。外注さんだけですっていう事業主さんでも必要な場合が多々あります。

 

要するに事業主としては何をすればいいのか、ざっくりとですが紹介しますね。
なぜ、まだ年末でもないのにこんな封筒が届くのかといいますと。
事業主側としては、こういうことをしないといけないからです。

 

※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~

 

 

(処理その1)1月~11月頃までの間に途中で退職した従業員に源泉徴収票を発行してあげる。

…これは、退職した人に雇い主側が直接送ってあげるものです。

 

 

(処理その2)12月。事業主は次の書類を従業員からもらう。

* 扶養控除申告書、個人番号(マイナンバー)

* 生保、地震保険、国民年金などの控除証明ハガキ

* 前職分の源泉徴収票(途中入社の場合のみ)

* その他(住宅ローン関係の書類など)

 

(処理その3)12月~翌年1月。年末調整の計算をする。給料が少ない人でも集計作業は行う。

これは、給料が多い人も少ない人も。
誰かの扶養に入っている人もいない人も。
「給料」の発生がある以上、すべての従業員の分について

市町村へ報告することになります

 

すべての従業員について、その人の1月~12月の給与の額を集計して
市町村へ報告するので、 雇い主側としては結局、年末調整計算のために行う
集計作業と同じ作業をしていることになります。

 

よって、「この従業員は年末調整をしないから、何も処理せずにおく」ということにはなりません。
市町村への報告のために、必ず年間の給料の額と、そこから差し引いた税金等の額は集計しなければなりません。

 

 

 

(処理その4)1月末までに書類を発送する。

図でいうとこんな感じです。

 

※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~

 

 

ものすごく駆け足で説明してしまいましたが。

(*_*;

 

詳しく知りたい方はこちらも参考にして下さい。
税務署が配る手引きよりもずっと簡単な言葉で説明しています。
(全部で10ページだけです。)

↓  ↓  ↓

年末調整のしくみ

 

なお、当事務所「顧問先 様専用ページ」には年末調整特集として、
このような各種資料・ツールをアップしていますので、
いつでもダウンロードしてお使い下さい。

↓  ↓  ↓

 

宜しくお願いします。

<(_ _)>

 

 

 


 

 


2017年11月6日 12:06 PM | カテゴリー: 給料と税金


新規の顧問契約受付状況について(H29.10.16)

皆様、いつもありがとうございます。所長の永岡玲子です。

 

このところ、早々に新規の顧問契約の受け付けを締め切ってしまうことが続いており、
皆様には大変、ご迷惑をおかけしております。

9月半ばから10月初旬にかけて、お会いして料金見積もりを提示させて頂いた方々には
「関与スタートは最短で11月1日からになります」とお伝えしており、その状態で
ご検討下さっていることと存じます。

 

しかし本日、顧問契約を正式に依頼して下さったお客様がおられますので、
そのお客様が11月からの関与スタートとなります。

 

よって、まだ当事務所に顧問契約を正式に依頼をされていない方の場合、
最短で12月1日からの関与スタートとなります。

 

ただ、中にはどうしても急ぎで税理士からのアドバイスを必要としている方や
開業届・設立届などの手続きを早めに依頼されたい方もおられるかと存じますので、
その場合は下記のように対応させて頂きます。
↓  ↓  ↓

<既に初回面談は済んでいて、当方より料金の見積も提示している場合>

 

顧問契約の締結を正式に依頼して下さった場合で、その関与スタート月よりも前に
開業届や設立届などの書類作成が必要な時は、当事務所がそれらの書類を作成させて頂きます。

 

ただし、事業所を訪問しての本格的な相談や、会計ソフト入力アドバイス、納税予想など
税理士事務所としてのサービス提供は、関与スタート月からとなります。

 

 

<初回面談が済んでいない場合、又は料金見積もりの提示を受けていない場合>

 

申し訳ありませんが、まずは初回の無料相談をご予約下さい。
無料相談は11月以降の日付でお願いします。

 

↑  ↑  ↑

 

当方としても、せっかく当事務所に興味を持ってくださっている方に上記のような
ことを申し上げるのは心苦しいのですが、急激な顧客数拡大は税理士事務所としての
サービスの質の低下を招きかねません。

 

よって、当事務所は開業以来、新規顧問契約は1カ月につき1件のペースで、という
方針で営業して参りました。

 

実を申しますと、現在の人員では1カ月につき2件のペースでお引き受けしても
「そろそろ大丈夫かな?」 というところまで来ているのですが…。

 

ここは欲張らずに、間もなく始まる繁忙期(12月~3月)を現在の人員でしっかりと
乗り切ってから、月間受付数を拡大するかどうか慎重に判断したいと思っております。

 

皆様、どうかご理解とご協力のほど、宜しくお願いします。
<(_ _)>


2017年10月16日 9:49 PM | カテゴリー: 事務所経営にかける思い


相続のこと、最初に誰へ相談すれば一番効率的なのか?

皆さんこんにちは。今日は「相続」のことについてお話しましょう。

家族が亡くなったとき、相続の手続きや税金についての心配事が発生しますよね。
そういう時、どんな人に相談したらよいのか分かりますか?

 

ネットで検索すると、私達のような税理士だけではなく、
弁護士、司法書士、行政書士といった専門家も
「相続のことならまずは相談!」 とアピールしています。

 

専門家だけではなく、信託銀行などにも相続の相談窓口があったりしますし、
税務署や市役所に相談しに行く人もいます。

 

… 迷いますよね。(*´Д`)

 

はっきり申し上げて、相続というのは個々のご家庭の事情があるので
「絶対に最初はここへ相談!!」 という決まり切った正解があるわけではないのです。

 

その点を理解して頂き、あくまで下記は一般的な手順ということで
参考にして下さい。

↓  ↓  ↓

 

(ステップ1;ご逝去後、3ヶ月以内)
⇒ 相続放棄をしたい場合、弁護士や司法書士に相談する。

 

相続放棄というのは、亡くなった人の財産も債務も一切、引き継ぎませんという
手続きです。家庭裁判所に申し立てをしますので、弁護士への相談が良いでしょう。

 

司法書士に相談することも可能ですが、司法書士は裁判所に申し立てをする為の
書類の作成を代わりにやってくれるのであり、代理人となってすべての手続きを
行ってくれるわけではないことに注意する必要があります。

 

相続放棄をする必要がないというご家庭の場合は、下記「ステップ2」へ。

 

 

(ステップ2;ご逝去後、4ヶ月以内)
⇒ 所得税の確定申告が必要な場合、税理士に相談する。

 

普通、所得税の確定申告シーズンは2~3月ですよね。
でも亡くなられた方の確定申告というのは、「死亡後4カ月以内」なんです。

 

自分でできるよ! という人や、必要ないよ! という人は
下記「ステップ3」へ。

 

(ステップ3;ご逝去後、約6カ月~8カ月経過前後)
⇒ 遺産分割協議書を作成する。弁護士、司法書士、もしくは行政書士に相談する。
⇒ 相続税がかかりそうなほどの財産がある場合は税理士にも相談する。

 

行政書士も遺産分割協議書の作成をすることができますが、遺産の中に
不動産がある場合、行政書士は不動産の相続登記という手続きができません。

 

本人の代理となって登記ができるのは司法書士だけです。

 

遺産の分け方を決める時に揉め事が起こらないようきちんとしたいなら
弁護士や司法書士に相談しましょう。

 

そして、その「遺産分割協議書」の内容次第で、相続税の計算内容も変わります!
相続税がかかりそうなほどの遺産がある場合は、このタイミングで是非とも
税理士に相談しましょう。

 

確かに、相続税の申告書の提出期限は「ご逝去後、10ヶ月以内」ですが、
けっこうややこしい書類内容になることもあるので、ご自分で作成できない場合は
ご逝去後6カ月前後くらいのタイミングで税理士に相談して下さると非常に助かります。

 

 

もちろん、遺産分割協議書も相続税の申告書も、ご自分で書き方を調べるなどして
専門家に依頼せず自力で作成することも可能ですが、その場合でも
内容のチェックだけでも、有料相談などを利用して専門家の目で見てもらうことを
お勧めします。(^^♪

 

いかがでしょうか?

 

かえって混乱しましたか?
何しろ、いくつもの専門職が登場しますものね。

 

ただ、必要以上に心配されることはありませんよ。
たとえ最初に相談された相手が弁護士であっても、その弁護士から税理士を
紹介してもらうなどすれば専門家同士で連携がとれます。

 

 

かくいう私も、弁護士、司法書士、行政書士といった他分野の専門家とは
かなり密接につながっております。おかげ様でいつも助かっております。
(^_-)-☆

 

思いの他長くなりましたね。では今日はこの辺で…。

 

 

 


2017年10月10日 9:30 PM | カテゴリー: 相続・贈与


業績アップのコツ(その7;飲食業の場合)

皆さんこんにちは。すっかり涼しくなりましたね。
私は暑いのが大っ嫌いなので、とっても嬉しいです。(#^.^#)

 

さて、何だかんだと続いている  「業績アップのコツ」 シリーズ、
今回は飲食業のことをお話ししようと思います。

 

前回でも申し上げましたが、「売上アップのコツ」 を説いている
人は沢山います。そしてそれが重要なのは言うまでもないことです。

 

でも、こんな経営成績表を見たらどう思いますか?

↓  ↓  ↓

 

売上はアップしています。よって、売上がなぜアップしたのかという要因を
長所として伸ばすことは確かに大事です。

 

でもよく見て下さい。肝心の利益が減ってしまっています。
なので、利益が減った原因を探って、自分の店の短所として叩きつぶすことも
同時に意識しないといけませんよね。

 

 

で。

 

売上アップのコツ、すなわち 「長所伸ばし」 については、
以前ご紹介した 「業績アップのコツ(その5;店で物を売る商売の場合)」
と内容がほぼ同じになってしまうので、今回は割愛します。<(_ _)>

 

 

よって今日は、

それなりに売り上げているのに利益が出ない!という飲食店の打開策
つまり 「短所叩き」 について、私が税理士として実際に見聞きしてきた事を
もとにお話していけたらと思います。

 

 

◇◆*◇◆*◇◆*◇◆*◇◆*

 

 

良い場所に店があり、人目につくように外観にも工夫し、宣伝もバッチリという
店もあれば、場所は良くないけど、味には自信があるしお客さんもそれなりに
来てくれているという店もあるでしょう。

 

でも、資金繰りが思わしくない。なぜかお金が残らないということがあります。

 

 

その主な原因は何でしょう?
食材費、設備費、借入金の3つに注目して分析してみましょう!

 

 

 

【原因その1】 食材費が高すぎる

 

確かに良い材料を使えば味も良くなり、それが店の集客につながることもあります。
でも、良い材料を使っている = 仕入コストが高い ということですよね。

 

 

それなのに、ライバル店との価格競争に巻き込まれてしまっていて、
仕入値のわりには、売上単価が低く設定されていませんでしょうか?

 

じゃあ、どうすれば良いのか。
実際によくみられるのは、こういう対策のようです。

↓  ↓  ↓

 

・ 一度に仕入れる量を多くして送料を節約するか、本体価格を値引きしてもらう

 

 

・ 良い食材そのものを、もっとアピールして売り値を少し上げる

 

 

・ 安い食材を用いたメニューも用意して利幅を確保する

 

 

ありきたりと言えばそれまでなんですが。(*_*;
何もせずにいるよりは、出来ることから実行していく方が良いですよ。

 

仕入量を増やすとその分、食材の廃棄ロスにつながってしまうことも
あるのでその辺の加減は難しいのですが、うまく実行できるなら
売上は上がったのに利益が減る」 という事態を少しでも改善できるはずです。

 

 

あと、意外とみなさん 「値段のわりには良い食材使ってますよ」 という
アピールが控えめですね…。もったいないです!!

 

食材費高いのですから、お客さんにしっかりアピールして値段を少しでも
上げるか、少しでも安い食材を
取り入れるかしないと 「経営が苦しい」 という
状況から脱出しづらくなります。

 

…とはいえ、料理人にとって、材料に妥協するというのは無理!という方が
多いようですね。なかなか実行となると難しいかもしれません。

 

 

では、利益が上がらない原因、食材費以外にもあるのでしょうか?

 

 

【原因その2】 厨房機器などの設備費に金がかかり過ぎる

 

厨房機器はリースを組まれることが多いようですね。
そして… 結構高い!

 

 

開店する時には内装工事代にお金がかかりますから、その費用をまかなうために
銀行からお金を借りているので、厨房機器についてはリースで、となることが
多くなるのでしょう。

 

そのリース期間が終了し、次にどうするかというときがポイントです。

 

リース会社に勧められるまま、月々の支払が変わらないのであれば…と
新しい機器に入れ替えることを繰り返していませんか?

 

資金繰りが苦しいのであれば 「再リース」 といって
今の機器を低価格で使い続けるという選択肢も視野に入れましょう。

 

店の人手が足りないから 「扱いやすく失敗の少ない最新機器」 なのか、
調理に手慣れたスタッフがいるから 「最低限の機能がある中古機器」 でよいのか、
そのへんは店舗の実情を踏まえて選ぶと無駄が少ないようです。

 

 

そもそも厨房機器に限らず、店舗備品類をリースで調達するのか、それとも
お金を借りて自分で買うのか、どちらがトクなのかは気になりますよね。

 

リース料として経費になるのか、償却費として経費になるのかの違いだけなので
実はあまり変わらないことが多いのですが、一言で言ってしまえば

 

・リース    … 買換えなどの管理の手間がかからない。借入枠を取っておける。
・借入で購入  … 支払総額はリースより安くなることが多い。

 

というところでしょうか。

 

いずれにしても、手持ちの資金や経営スタイル、厨房スタッフの習熟度などと
照らし合わせて、よく考えてみて下さいね。

 

 

【原因その3】 借入金の返済が重くのしかかっている

 

良い立地を選んで出店するときは特に初期費用が高くつきますから、
よっぽど資金力がない限り、最初に金融機関から借入をするかと存じます。

 

でも、その借入金返済が毎月重くのしかかっていて悩みの種…というケースは
多いようです。その借入金のおかげで店をオープンできるので、借入金自体は
悪いことではないのですが…。

 

問題は、返済期間です!
設備投資の性質に合った返済期間にしておかないと後で資金繰りが
苦しくなることもあります。

 

 

どういうことかと言いますと…

 

 

例えば、内装工事代としてかかる500万円を銀行から10年ローンで借りたら
毎年50万円ずつ銀行にお金を返していくことになりますよね。

 

その「毎年の返済50万円」というのは、借りたお金を返しているだけなので
経費にはなりません。

 

しかし、そもそも借入をした目的である「内装工事代500万円」というのは、
10年かけて経費になります。
(※実際には内装の種類によりますが、ここでは10年とします。)

 

 

 

上記の場合、毎年借金返済で 「出ていくお金」 である50万円と、
税金を計算するときに 「経費にできる分」 である50万円とが一致しています。

 

 

でも…。仮にこの500万円を10年返済ではなく5年返済としてしまったら?
毎年100万円ずつ銀行にお金を返していくことになります。

 

一方で、その借入金の目的である内装工事代500万円は
10年かけて経費になります。これは「耐用年数」といい、法律で
決まっているので変えられません。

 

 

これだと、毎年借金返済で 「出ていくお金」 は100万円なのに、
税金を計算するときに 「経費にできる分」 は50万円しかありません。

 

よって、実際に手元に残っているお金が少ない割には高い税金が
かかってしまうということが起こり得るのです。

 

飲食店オープン直後は 「いっぺん入ってみよう!」 というお客様が来店して
けっこう調子が良いこともあるのですが、継続的に来店客数を確保するには
それなりの工夫が必要です。

 

来店客数がオープン時よりも激減した時のことを考えると、急いで借入金を
返すより、なるべく 「実際に手元から出ていく金額と、決算で経費にできる額」
がズレないようにするとよいでしょう。

 

 

◇◆*◇◆*◇◆*◇◆*◇◆*

 

 

如何でしょうか?

 

本当は上記以外にもお話したいポイントは多々あるのですが、大事なことだけを
なるべく分かりやすくご紹介したつもりです。
少々長い話になりましたが、ご容赦下さい。<(_ _)>

 

 

次の「業績アップのコツ」シリーズは、医院・クリニック開業における
業績アップのコツについてご紹介しようと思います。
(※ 税理士になりたての頃から、医業の税務会計はよく拝見してきましたので…。)

 

本日はこれにて。 (^^♪


2017年9月15日 9:31 PM | カテゴリー: 会社経営のヒント, 日記・コラム・つぶやき, 業績アップのコツ


税理士のLINE@、登録するとこんな感じ

皆さんこんにちは。税理士の永岡玲子です。

 

実は当方、今年からLINE@を使って毎週月曜の朝9時
「こんなタイミングで、こんな書類が届きますよ」
「そろそろ、こういう税金を支払う時期ですよ」

 

などというメッセージを発信しています。

 

LINE@、友達登録するだけなら無料です。
当事務所が普段、どんな言葉でお客様に税金のことをお伝えしているか、
リアルに分かりますよ。(^^)/

 

百聞は一見に如かず! 下記は実際に最近送ったメッセージと画像です。
ご覧下さい。

↓  ↓  ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょうか?

 

発信者である当事務所からは「だれが登録したか」ということは分からないし、
気軽に登録できるので、お勧めです。(^^♪

暑い日が続きますね。皆様ご自愛下さい。

 

 


2017年8月20日 9:37 PM | カテゴリー: 事務所経営にかける思い, 日記・コラム・つぶやき


業績アップのコツ(その6;ネット販売の場合)

皆さんこんにちは。税理士の永岡玲子です。
業績アップのコツをお話しているこのシリーズ、今回は
ネット販売における業績アップのコツについてお話しましょう。

 

◇◆**◇◆**◇◆**◇◆**

 

そもそも、「ネット販売で利益を上げるコツ」を説く本や雑誌、ブログ記事などの
情報は山ほど出回っていますよね。

 

でも、そういう情報を頑張って取り入れて、なるほどと思って
実行しているつもりなのに、なぜか思うように利益が上がらないことが
あるのは何故でしょう?


 

 

 

【1】生活スタイルが違うと戦略も違う

 

これは私が、実際にネット販売をしておられる方の収支構造を分析したり、
相談にのったりしてきた経験から個人的に思うことなのですが…。

 

生活スタイルの違いが大きく影響しているのではないでしょうか?

 

だって、例えばネット販売で業績アップさせるコツが幾つかあるとしても、
実際に店も構えつつ、その商品をネットでも売っているような人もいれば、
子育てや介護も行う一方で、ネット販売も始めたような人もいますよね。

 

上記の図でいうと、左側の人は店頭にも立ちつつ、すぐそばに置いてある
パソコンでネット販売の注文をチェックしています。

 

一方、右側の人は、家事や子育ての合間にノートパソコンを立ち上げて
注文チェック等をしています。

 

考えてみてください。例えばネット販売のコツという本があって、
そのコツの1つとして 「お客様からもらった問い合わせメールへの素早い対応」
というものが、その本の中で紹介されていたとしましょう。

 

それって、図の右側にあるような日常を送っている人にとって
すんなり無理なく実行できることでしょうか?

 

一方、「実際に使う人の目線を意識した商品紹介のページ」というコツが
挙げられていたとして、その商品が家庭用調理用品だとしたら?

 

それって、図の左側にあるような日常を送っている人にとって
自分が普段からあまり使わない商品のことを紹介することになりませんか?

 

なので、その売り手のライフスタイル・立場ごとにみた業績アップのコツ
考えなければいけないはずです。(*^^)v

 

 

 

【2】実際に店舗も持ちつつ、並行してネット販売もしている場合

 

まず、実際の店舗を持っているというスタイルならではの長所を伸ばし、
短所を叩き潰すという発想で分析してみましょう!


 

まず、長所伸ばし。

 

よく言われることですが「実際に店舗を構えている」ということそのものを
アピールポイントとして活用すれば良いのではないでしょうか。(^_-)-☆

 

ネット販売というのは、実際に商品を手に取ってみることができない状態で
物を買ってもらうということです。
商品の性質によっては、写真とサイズ情報だけで十分ですし、実際の商品なんて
見なくたって買う側としては何の抵抗もないことでしょう。

 

ただやはり、「実際に商品をこの目で見て、手に取ってみたい!」
というニーズがあるのは確かです。

 

おまけに、その商品が 「店頭でも置いている商品ですよ。」となれば、
買う側としては、いざとなったら自分で店頭に行って確かめることもできる上、
実際に店頭でその商品を買っている人がいるという安心感も得られるわけです。


 

次に短所叩き。

 

実際の店舗運営もしなければならないという人は、どうしても
店舗を維持するためのコストや手間がかかってしまいますよね。

 

そのコストや手間、少しでも減らしましょう!

 

… というと、すぐにアルバイトなどの人件費や、店の備品・消耗品など
毎月、何らかの形で金額が動くものに考えがいってしまう人もいるようですが、
それよりも、もっと大事なことがありますよね。

 

そう。在庫、です。

 

実際の店舗がある人というのは、仕入れたものを自分の手元に持っておける
スペースがあります。

 

ただ、なまじスペースがあるからといって、売れない在庫を
いつまでも抱えてしまっていませんか?

 

 

その売れない商品にスペースを割いているばかりか、余計な税金も
払っているかもしれないとなると損、ですよね。

 

例えばどういうことかというと…
税金を計算するときの利益はこんな風に計算されるからです。
(※話を分かりやすくするため、仕入以外の経費については省略。)
↓  ↓  ↓

今年の売上     + 20,000円

 

去年の売れ残り   - 1,500円
今年に仕入れた商品 - 10,000円
今年の売れ残り   + 2,000円

 

差引利益  10,500円

 

ね。今年の年度末に売れ残っている商品って、売上から差し引かれるどころか
足されてしまっているでしょう。

 

ずっと売れない商品を在庫として抱えているということは、その商品を
仕入れる時に支払ったお金が、いつまでたっても経費にならないという
ことなんです。

 

その分、払う税金も増えているとしたら … もったいないことです!
日頃の経費節減も大事ですが、店頭のレイアウトも含めた在庫の管理と
見直しをしっかり行うことが先決ではないでしょうか。(^^)/

 

 

 

【2】固定店舗を持たずにネット販売に専念している場合

 

固定店舗を持っていないことの長所って、何でしょう?

これはすぐわかりますよね。店の家賃などの固定費がかからないことです!

 

実店舗を持たないうえにネット販売に専念できるという場合、
扱い商品や販売スタイルによっては、最初は1人でも商売できてしまいます。

 

しかも、アルバイトや外注業者を活用するのは、ある程度売上が大きく
なってきてからでも大丈夫なこともあるので初期費用が比較的安く済みます

 

その分、販売サイトの方にお金をかける場合が多いようですが、
その時の費用、払った年度にいっぺんに経費にしていい場合とそうでない場合
とがありますので注意しましょうね。(‘◇’)

 

 

一方で、実店舗なしでネット販売に専念している人ならではの
短所って何でしょう??

 

意外に思われるかもしれませんが、1つには
「独自性・個性を打ち出しにくくなる」ことではないでしょうか。

 

ネットショップが唯一のアピールの場であるという場合でも、
色々とサイトの作りや商品のキャッチフレーズに工夫すればいいのでは?
と考えられがちですが…。

 

同業者にすぐにマネをされてしまう!
似たような感じのサイトがすぐに次々と登場してしまう!

 

※ これは、実際に私が複数の顧問先 様から聞いた悩みの声です。

 

最初にそんな悩みの声を聴いた時は私もピンと来なかったのですが、
結果として、検索上位に来るサイトは、すぐに同業他社からも「検索」されて
しまうということなのでしょう。

 

もちろん実店舗を持っていてもマネされる時はされるのですが、
ネット販売の場合はマネされるのも早いのかもしれませんね。

 

だとすると、「良いもの」というだけではなく、結局は
他とは違う何かをアピールないと勝ち続けることが難しいと
いうことになります。

 

 

 

【3】日頃はサラリーマンや主婦が行う副業としてのネット販売の場合

 

増えてきましたね、こういう人。

 

Amazon、楽天、ヤフオクのほか、メルカリ、BASE、ミンネ、クリーマなどを
見ても分かるように、始めるときの敷居がかなり低くなっているのが分かります。

 

よって、平日は会社に勤めつつ副業としてネット販売を行ったり、
家事や育児・介護の合間にネット販売を始めることも可能になっているようです。

 

では、そういう立場にある人達ならではの長所って何でしょうか?

 

これは私の個人的実感かもしれませんが…。
実はネット販売の世界にどっぷりつかっていない分、一般消費者の気持ち・目線が

より理解できる立場にあるということではないでしょうか。(#^.^#)

 

 

売る側というのは、その道のプロであればあるほど陥りやすいことがあります。

 

・ 売れるものより、売りたいものを売ってしまう。
・ 買い手が求めてもいない部分に凝ってしまう
・ その商品の良さを、「分かる人には分かる」言葉でしか説明しない。

 


 

一方、副業としての位置づけだからこそ、上記とは逆のこういう発想が
生まれやすいこともあるのです。

 

・ 実際に売れるものを一生懸命売る。
・ 自分が買い手だったらここ!という部分に工夫を凝らす。
・ その商品のことを全く知らない人にも分かる商品説明ができる。

 

上記はちょっと極端な対比かもしれませんが、日常生活の中で
「〇〇という商品の売り手」という立場以外の世界に身を置くことができる
というのは販売のアイデアを生むに際してきっと有利に働くことでしょう。

 

 

一方、副業としてネット販売をしている場合の短所とは何でしょう?

 

 

これはもう、容易に想像がつきますよね。

 

日頃の本業があって忙しく、週末しか時間が作れない、
午前中と夕方は家事タイムなので出荷できるのは昼間の時間だけ、など
時間の制約があるということです。


 

 

よって、ネットショップのサイト構築に時間やコストをかけて運用にも
手間暇かけて… というよりは、AmazonやBASEやメルカリなどの
既存のシステムをうまく活用することがすすめられるのです。

 

ただ、依頼や利用のスタイルによっては手数料が結構高くなりますのでご注意を。
((+_+))

 

その手数料を払ってでも利益を出そうと思えば、商品の扱いラインナップを
欲張らずに、ここぞという売れ筋商品に力を注ぎ、余裕が出てきてから徐々に
扱い商品の幅を広げるというのが良いようです。

 

 

あと、意外と時間がかかるのが経理処理です。

私達のような会計・経理の専門家でも、取引を会計ソフトに登録して
結果をチェックして(重要)、その上に決算処理に必要な処理も登録して、
その後で、「どっちの方法がこのお客様には有利かな?」ということ(めちゃ重要)
まで考えて書類を仕上げるとなると… 結構な手間なんですよ!!

 

 

本業以外の手間・時間は節約しましょう!
そして、自分にしかできないことに集中して日常生活と両立しましょう!

 

 

経理のことは自分でするなら、クラウド会計ソフトを使って販売サイトから
売上の情報やネットバンキングの数字、カードで使った経費の数字などを
自動的に取り込んで、「あとは現金払いの経費入力と、結果のチェックだけ!」という
状態にしておくと楽です。

 

 

… そういうことって、苦手ですか?

 

 

それなら、貴重な時間を割いてヘンな結果になるくらいなら、私達のような
税理士事務所を利用して定期的にチェックしてもらって下さい。
(はっきり言って、経理のためのアルバイトを雇うより低コストで確実です!)

 

 

資金に余裕が出てきたら、経理まるごと税理士に任せるのも良いでしょう。(^^♪
クラウド会計ソフトなら自分も税理士も、数字をリアルタイムで見ることができて
とっても便利です。

 

 

しかも、税理士に申告を依頼すると、その申告内容については
商売をしている人へ直接、税務署から問い合わせが行くのではなく、
代理人である税理士が税務署からの問い合わせと応対を引き受けます。

 

そもそも、物を売るというのは「利益」を得るために行うことです。
利益は、「生活を営むため」に得るものです。

 

副業で始めたネット販売に生活そのものを大きく乱されないためにも
そこにかける手間と費用のバランスは大事ですね。(‘◇’)ゞ

 

 

◇◆**◇◆**◇◆**◇◆**

 

いかがでしたか?

いつもより少し長い話になってしまいましたが、これでも実務の現場からしたら
書ききれないことが山ほどあるような気がしてなりません…。

 

(でも、あまり長いと読んでもらえないので、欲張らずにおきます。)

 

 

次回の業績アップのコツシリーズは、「飲食業」について書こうかと思います。

 

飲食業にとって、売上アップは言うまでもないことなのですが
資金繰りの管理、銀行からの資金調達のコツとか、人件費管理の注意点なども
気が抜けないポイントですよね。

 

詳しくは次回にお話します。
ではでは…。 (^^)/


2017年8月15日 2:26 PM | カテゴリー: 会社経営のヒント, 日記・コラム・つぶやき, 業績アップのコツ


亡くなる前の預金引き出し、どこまで大丈夫?

皆さんこんにちは。今年の夏も本当に暑い日が続きますね…。
さて、今日は相続のお話をしましょう。

 

最近では簡単にネットで情報が手に入ることから、ご存知の方も多いと思いますが
それでも「我が家の場合はどうなるの?」ということまでは正確には
分かりにくいですよね…。

 

当事務所は毎年のように相続のご相談があるのですが、そんな中でも
皆さんが意外とご存知なくて、それでいて、比較的大事なことがあります。

 

「亡くなられる直前の預金の引き出し」 についてです。

 

 

~★☆**~★☆**~★☆**~★☆**

 

そもそも、相続税って、こういう仕組みですよね。

 

その「我が家の相続財産」というのは、亡くなられた人の死亡日時点での
財産の金額です。

 

当然、銀行口座にあるお金は、死亡日時点での残高で「相続財産」とされるのですが、
問題なのは、下記のようなシーンが多々あるということです。
↓  ↓  ↓

 

 

例えば、残念ながら夫が自分はもう長くないと思ったとき、
亡くなったという事実が銀行側に伝わると、その銀行口座からは一定の相続手続きを
経ないとお金が引き出せなくなるので、

 

「今のうちに、引き出せるだけ引き出しておいて!」

 

と、家族に言うわけです。
そういう時でも「死亡日時点の残高」で相続財産としても良いのでしょうか??

 

実はこれ、個別にその方にヒアリングしないと分からないのです。
だって、死亡日直前の預金引き出しがいくらまでならOKかと言われても、
はっきりと「いくらの金額までなら問題ない」という正解が存在しないからです。

 

ただ、その引き出しが葬式費用や病院への支払、常識的な額の当座の生活費など
「具体的な使途・必要」があって引き出したのであれば、問題とはされないのです。

 

一方、明らかに葬儀費用や医療費などで消費される以上の、かなりの金額を
亡くなる前に引き出している場合は?

 

それは、その多すぎる引出分は「手元現金」として、相続財産にカウントします。


 

要は、相続人みんなで分ける対象としないといけないということです。

 

 

~★☆**~★☆**~★☆**~★☆**

 

家族を亡くすということは、誰にとっても避けられないことです。
そして、「亡くなった方のものを引き継ぐ手続き」も避けられません。
遺産の金額によっては、相続税という税金を期限までに払う必要もあります。

 

そうでなくても、相続となると残されたご家族の方々はしばらくは
色々な事で大変なものです。

 

煩わしくて慣れない書類や手続きのことは私達のような専門家に任せて、
その分、本当に必要なことがらに時間をお使い頂ければと思っております。

<(_ _)>

 


2017年8月4日 9:45 PM | カテゴリー: 相続・贈与


業績アップのコツ(その5;店で物を売る商売の場合)

皆さんこんにちは。この記事を書いている今、季節は夏。。。
外に出たら、これでもかとまとわりつく関西の湿気に辟易しております。

 

さて、業績アップのコツということで書いているこの記事。
一言で言ってしまうと、

 

「自分の長所は伸ばし、短所は叩き潰していく」ということです。

 


 

まずは自社(自分)の成績表を目の当たりにした時に、冷静に成績全体を眺め、
伸ばすべき長所と叩くべき短所を発見しましょう、

そして、発見できないなら素直にその道の達人や外部の人などから、
アドバイスやヒントをもらいましょう…


 

というのが前回までの記事の内容でした。

 

で、ここで話を終わってしまえば、ただの雑談。(*_*;

 

せっかく私は税理士として、数多くの会社経営者と接し、その方々の経営成績を
日々拝見し分析しているので、もっともっと、具体的な話に進みたいと思います。

 

業績アップのコツを具体的に説く?
そんな本やブログ記事は山ほどあるよねって言われそうです。(*´Д`)

 

でも、そういう本や記事を読んでも、なんだか抽象的な言葉で、結局は
当たり前のことを言っているように思えることってないですか?

いざ自社(自分)に当てはめて考えると、結局どうしたらいいの! と
言いたくなることってありませんか?

 

そりゃそうです。どんな商売にも当てはまるような共通原則を
聞いたところで、それを具体的に自分に当てはめることができて、
なおかつ実行できる人は実は少数派
ですから。

 

もっと具体的に聞きたい人のために、ここから先は税務上の注意点も
交えながら業種別に分析してお話していくことにします。(‘◇’)ゞ

 

 

まず初めに、店を設けて、その店にお客様の方から来てもらって物を売る、という
スタイルの商売を前提にお話しましょう。
(ネットショップのケースはまた改めてお話します)

 

 

【1】比較的良い場所に店を出している場合

 

店を構えている場所が良ければ、それなりに売上も獲得できるというのは本当です。
でも、場所が良いから売れているという状態は、ただラッキーなだけで
商品に対した魅力がなくても売れている…ということもありえます。

 

例えば1件の和菓子屋さんがあったとしましょう。

その和菓子屋さんは駅に近いこともあり、「あの駅前の和菓子屋さん」と言えば
あの店だなとすぐわかってもらえるような店でした。
大きな駅のそばにあったので、それなりにいつもお客様が来ておりました。

 

しかし…。

同じ駅前に似たような和菓子屋さんが登場すると売上は落ちる可能性があります。
良い場所だからといって安心は出来ません。

 

それに良い場所というのは家賃が高くつくものなので、しっかり売上を確保しないと
高額な家賃を払いきれなくなって経営は一気に苦しくなります。

そうならないようにするには、どうしたら良いのでしょうか?

 

思い出してください。業績アップのコツの大原則は
「長所を伸ばし、短所を叩く」 というところにあります。

 

この場合の長所とは、人目につきやすい場所(駅前)に店があるということです。
普通の地味な外観であっても、そこに店があるということはたいていの人には
気づいてもらえますよね。


 

でも、なかには気づかないような人もいるんです!
特に人通りの多い場所であればあるほど、周りの賑わいに埋もれてしまうので
いつもその場所を足早に通りすぎるような人には気づいてもらえないかもしれません。

 

店の存在に気づいてもらえないと、そもそもお客様になってくれる可能性すら
ありませんよね…。

 

そこで店の外観やのぼり、ポスターなどを駆使して
「通行人には絶対に気づいてもらえる特徴のある店」になると、たとえ
近くに同じような商売の店ができても、こっちの方が人々の記憶に
残りやすくなるのではないでしょうか。

 

図はちょっと極端な例ですが。(#^^#)

 

こんなに目立つところにある店だから、そこまでしなくても…なんて
思いますか? … でも「すぐ見つけてもらえる店」という要素だけではなく、
そこに「記憶に残る店」として要素が加われば最強ですよ。(^^)/

 

「あの駅前の和菓子屋さん」という言われ方をされるのも良いですが、
「あの駅前にある×××な看板の和菓子屋さん」という言われ方で周囲の人に
認識される方が、集客力としてはアップします。

 

ただ、ここで税理士として一言。

 

広告宣伝費・販促費というのは必要な支出ではありますが、資金繰りが
苦しくならないようなタイミングで支出しなければなりません。(重要)
いくらぐらいの広告費なら経営を圧迫しなくて済むか、税金の支払い予定や
毎月確保しておくべき資金など、 その辺は顧問税理士に相談です!

 

 

で、長所の伸ばし方が分かったところで、次は短所叩き。

 

良い場所に店があって、それなりに人目につくような工夫がなされた
外観であるにもかかわらず売れ行きが思わしくないというケースもあります。

 

原因は?

 

1.商品そのものに魅力がない。

 

 

2.商品は良いがお客様が求めるサイズではない

 


 

3.商品は良いが使い方(食べ方)が分からない

 

 

商品そのものに魅力がないのは、致命的です。
その辺は社内の方々で徹底的に改善してくださいとしか申し上げられません…。

 

でも、原因2.と3.についてはどう思いますか?
せっかくの商品の良さが生かされていない、伝わっていないということがわかります。

 

そもそも店頭で物を売るという商売の場合、お客様に商品を持って帰って
もらわないといけません。

 

店はよい場所にあって、商品も良いものを売っている。
それなのに売れないというのは、持って帰るのが面倒くさいと思わせてしまう
サイズになっているなど、「大きさ」に問題があるかもしれません。

 

それなら、ご自宅への発送承りますよとか、可能ならパッケージをもう少し
コンパクトにするなどの工夫が必要でしょう。


 

あるいは、商品の使い方、食べ方などに理解が得られていないなら、
店の側から「これはこんな風に食べると良いですよ。」とか、
「オフィスのこんなシーンにいかがですか」など、商品そのものの性質を具体的に
簡潔な言葉でお客様に伝えるようにすればよいのではないでしょうか。

何事も、言わなきゃ伝わらないものですね。(^^♪
でもここで再び、税理士として注意点を1つ。

 

店頭での試食販売やサンプル品の無料配布というのは王道な手段ですが、
経営側にとっては
思った以上にコストがかかることがありえます。

 

商品や製品の材料代分だけのコストではありません。
試食用商品の包装を解いて、きれいに並べて、ごみ箱まで設置して中身を捨てて、
時には販売員1人そこに貼りつきになるのでその分の時給が発生して…となります。

 

サンプル品にしても、通常の商品と一緒にサンプル品をセッティングして出荷するので
従業員の手間が1アクション増えて、サンプル品のための説明書・チラシも作成して
同封して…となります。

 

その辺までしっかり考えて、それでもこの商品についてはやったほうが良い!と
思えるなら、実行してもよいかと思います。

 

そしてコスト把握のためにも、試食に回した分は会計処理をする側に
「見本品費」や「サンプル品費」などの科目で決算書できっちりわかるように
しておくとよいでしょう。

 

 

【2】あまり良くない場所に店がある場合

 

場所が良くないと、店頭で物を売る商売の側としてはキツイものがあります。
だって、そもそも見込み客である「通行人の数」が少ないのですから。

 

せっかく良い商品を売っていても、世の中に知られなければ何にもなりません。
そこで、ネットやフェイスブック、チラシや雑誌への広告などの努力をすることに
なるのですが、それでも売り上げが思うようにあがらない。

 

そんな時はどうしたらよいと思いますか?

 

ここでも思い出しましょう。「長所を伸ばし短所を叩く」というのが業績アップの
コツです。この場合の長所って、何ですか? … 2つありますよね。

 

1.商品そのものの魅力

 

2.家賃等の固定費が安いので比較的お買い得な値段設定にできる

 

上記1.は言うまでもありません。誰でも思いつきます。
でも、上記2.の方を「長所」として思いつきましたか?

 

実際、物の値段ってこの3つの要素で成り立っていますよね。
↓  ↓  ↓
物そのものの材料費 + 物を売るのにかかる人件費や設備費 + 店が確保すべき利益

 

 

例えば街中(家賃の高い店)で売ると…

 

でも、家賃が安いと値段を下げても利益は確保できます。

 

 

 

こういう実情があるのに、一般消費者は物の値段=材料代 程度にしか
思ってくれない人が予想
以上に多いものです!
「手間賃や設備代」ってことをあまり意識してくれない。

 

その一般消費者に、「この場所で売るからこそ良いものがこんなにお買い得!」
などという真っ正直なアピールをしても良いと思うのは私だけでしょうか??

 

 

そうして長所を最大限に生かしたところで、次は短所叩き。

 

場所が良くない。
お客様に知られにくいならネットでアピールというのは王道です。
問題はそのアピールの仕方。

 

はっきり言って「良い商品ですよ」いうアピールだけでは限界があります。
「この程よい酸味、他にはない」というように商品の具体的な特徴・良さを徹底的に
かつシンプルに訴えかけないと、場所の悪さという短所を叩き潰せない場合が多々あります。

 

何かアピールポイントを見つけられましたか?
ここでは欲張らないことです!

 

売る側というのは商品を知り尽くしているので
数多くのアピールポイントがあるかもしれませんが、一番訴えかけたいことを
1つだけ決めて、その点をしっかり目立つようにアピールする方が
消費者側の記憶に長くしっかり残るものです。

 

(後から思い出してもらいやすいのは、どっちでしょう?)

 

 

そして、店を構えている場所が悪い場合、ホームページやFacebookなどで
SEO対策をバッチリ打つことは勿論のこと、その商品についてもネットで
注文できるように しておくと良いでしょう。

 

で、ここでまたまた、税理士として一言。

 

ネット注文の客を受け入れるということは、クレジットカード決済のシステムを
取り入れることが頭に浮かびます。

 

そのカード決済のシステムを取り入れるということは、カード会社へ払う
手数料のことや、物が実際に売れてから代金が入金するまでのタイムラグ
ことなどを頭に入れて下さい。

 

そもそも、現金でもらうことが多いというのが店頭小売業の強みです。
だって売れたらその場で代金もらえるんですよ。これはありがたいことです。
でもカード決済にすると、売れたタイミングですぐに代金もらえないのです。

 

それでいて、税務署には売上代金をもらったタイミングではなく、
「売れた」タイミングで売上高に計上しなさいと言われます。(重要)

 

 

なので、カード決済のシステムを導入するのは、手元資金に比較的余裕がある
タイミングでやらないとエライ目にあうかもしれませんのでご注意を。

 

※**~※**~※**~※**~

 

このほかにも、店を設けて物を売る商売の注意点としては、在庫の管理・経理処理と
いうことがあります。

この辺の話をすると長くなりますし、個々の会社の実態に即したお話をしないと
意味がない部分もあるので、割愛します。

 

では、今日はこの辺で…。

 

次の業績アップのコツは「ネットショップで物を売る場合」について
お話したいと思います。

 


2017年7月30日 5:59 PM | カテゴリー: 会社経営のヒント, 日記・コラム・つぶやき, 業績アップのコツ


アンケートに答える感じで完成する扶養控除申告書

皆さんこんにちは。すっかり暑くなりましたね…。
($・・)/~~~

 

こないだからお送りしている 「業績アップのコツ」 シリーズの続きは
また改めて、業種別にしっかりご紹介していきます!

今日は別の話題。扶養控除申告書についてお話します。

 

この書類、従業員の年末調整計算にとても大事な書類であるにもかかわらず、
とりあえず書いてと従業員に渡されているかわいそうな書類であります…。
(*_*;

 

だって、この書類って扶養控除申告書っていうタイトルだけど、
その性質としては 「税金計算のための個人情報確認書」 ですよ?
税理士としては、1人1人にちゃんと書いてほしいものです。

 

でも、書かれている言葉が難しくて取っつきにくいですよね…。

 

そのため、当事務所では、簡単記入できるクリアファイルや
Webでダウンロードできる分かりやすい書き方説明などを

顧問先専用ページで紹介しているのですが、今日は思い切って
そうしたツールの一部である 「アンケート方式扶養控除申告書」をご紹介します。

↓  ↓
アンケート方式扶養控除申告書(H29)(←クリックすると開きます)

 

ただのExcelファイルです。気軽に使えます!
デスクトップに保存してから使ってくださいね。

開くとこんなシートが出てきます。


ここは従業員さんに書いてもらうというより、
会社の方で入力しておいても良いかもしれませんね。

 

一番従業員さんに書いてもらいたい(答えてもらいたい)のはこっち。

 


 

分かりやすい普通の言葉で質問しているので、安心して下さい!
これなら従業員の情報を正確に書類に落とし込めて、正しく税金計算できます。
(^^♪

 

 

そうそう、子供や親を扶養している人や、シングルマザー、
シングルファーザーなどは このシートも必須です。


 

入力が完了した後に 「扶養控除申告書」という最後のシートを開けば
こんな感じになっています。

 

これをその場で印刷するも良し、このExcelファイルごと
メール添付か何かで従業員さんに渡しておいてメールで回収するも良し…。

 

Excelマクロとかは入っていないので、抵抗なく入力できるはずです。

ただ、スマホでこのExcelファイルをダウンロードした人の場合、
最後のこの扶養控除申告書シートにうまく入力結果が反映されないことが
あるようですが、その場合は入力したExcelファイルそのものを勤務先に
メール等で送れば良いかと存じます。<(_ _)>

 

あと、昨今増えつつある、外国人従業員の方々の為にも
英語版を作成しています。(少々ぎこちない英語ですがご容赦を。)

全ての質問項目が英語になっていますが、印字されるのは
日本語の扶養控除申告書そのものです。

 

以下、そのファイルと説明書きです。お役に立てれば嬉しいです。(^^)/

 

********************

 

Dear everyone,
I’m Reiko Nagaoka, Japanese tax accountant.

 

Have you seen this document?
If you’re a resident in Japan, maybe you have received it.

This is very important document that company will hand to you.
( Because the company need it to culculate your income tax.)

 

 

But …  I guess it’s difficult for you.
So, I made it.
↓  ↓  ↓
Declaration form about dependent (2017ver.)  (←Click here )

 

First, you need to save this file on your PC.

 

When you open this file, you’ll see this sheet first.

 

Next, please open the sheet of “question2”.
This is the most important one.

 


 

If you have family to support, you’re supposed to check next sheet.

 

When you finish checking all questions, please open this sheet.
You’ll see the document is completed.

 

Please print this sheet and submit to your employer.

(Notice)
If you got this Excel by your mobile phone, sometimes you couldn’t open
the sheet of Declaration form.
But, you’ll be able to send this Excel to your employer by e-mail.

 

I hope this helps you.
🙂

 


2017年7月22日 7:33 PM | カテゴリー: English, 給料と税金